The Spirit of Tama

たまらんざかすんみのポケモン記録

【S25シングル 最終648位 R1904】多摩スタン

おはようございます、人類。

ポケモントレーナー多摩蘭坂すんみ(@sunmi_tamaran)です。

ポケモンSVで本格的にランクマッチに潜りはじめて約1年、かねてからの目標であった最終3桁に残ることができました。

今シーズン一緒に戦った構築とその苦闘の記録を以下にまとめたいと思います。

【構築経緯】

前期(S24)の終盤からスタン+天然(おもにヘイラッシャ)が環境に増加していました。したがって積むことよりも有無を言わせぬ瞬間火力が求められ、こだわりアイテムの重要性が増していたように思います。

スタン系の構築は型の匿名性が高いため、相手視点こだわりだと完全に割り切った行動をとるには大きなリスクが伴います。こだわり系の構築にめっぽう強い『まもる』採用ポケモンも(一定数いるものの)そこまで増加していないように感じました。そこで今期もこだわり系スタン構築なら勝てると踏んで参考になりそうな構築記事を読み漁っていました。

すると前期の記事のなかでとても強そうなオーラを放っていたあいすさん@IceplantBax)のカバカイリューサフゴ攻めサイクルが目に留まりました。まずはあいすさんの調整をそのまま使ってみて、わたしの手になじまないところだけ最低限のチューニングを施すことにしました。

具体的な調整意図などについては原案のあいすさんの記事をご参照ください。

iceplant-poke.hatenablog.com

 

[※以下、個人的な経緯です]

わたしはS14からポケモンSVのランクマッチに本格的に取り組みはじめました。

当初は、限られた種族値でムキムキなスタンに土をつけるマイナー構築、よく考えられたシステムで針の穴を通すようにダメージレースを制していく対面構築、相手の隙をついて大逆転をねらうロマンあふれる積み構築などに強く惹かれていました。

とにかくけれん味たっぷりな構築が大好きでした。

ただ自分が動画などで惹かれる対戦スタイルと、いまの自分に適性があるスタイルとは大きく異なっていました。わたしは今シーズンまでカイリューもサーフゴーもガチグマもほとんど握ったことがない徹底した逆張り主義者でした。

先月ふとした気まぐれで「そろそろ一回くらいスタンでも握ってみるか」とレンタルを触ってみました。すると高種族値ポケモンたちが、わたしのプレミをこともなげにカバーしてくれるのです。「カ、カイリュー、おまえ……」と今更のように感動している自分がいました。

一手のミスも許されない行動選択、繊細なプレイングはどうやらいまの私のレベルでは難しいようです。そこで自分の実力をある程度割り切り、少しだけ大人になって今期はスタンのポケモンたちに身をゆだねることにしました。


【個体紹介】

カイリュー

カイリュー@ こだわりハチマキ
テラスタイプ: ノーマル
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
166-204(252)-116(4)-108-120-132(252)
しんそく / スケイルショット / けたぐり / じしん

鉢巻しんそく砲台です。こちらの先発ブリジュラスが流星群で一枚抜き、相手の後続カイリューの起点にされている場面に投げます。ブリジュラスの流星群の出がらし(おかわり3杯目)で相手のマルスケを削ってしまえば、こちらのカイリューのノーマルテラスしんそくでほとんどスイープすることができます。

こだわったスケイルショットは相手のタスキ枠を抜くのに重宝しました。ダメージ計算をさぼっている相手にはダイス型と誤認させる場面もありました。

けたぐりはたくさんの暁ガチグマを沈めてくれました。カイリューガチグマ対面で相手が警戒してヘイラッシャに引いた場面でもすさまじいダメージをたたき出し、相手を一瞬フリーズさせていました。

選出率3位(53%)

 

サーフゴー

サーフゴー @ とつげきチョッキ

テラスタイプ: かくとう
特性: おうごんのからだ
性格: ひかえめ
191(228)-72-116(4)-188(140)-118(52)-115(84)
ゴールドラッシュ / シャドーボール / 10まんボルト / きあいだま

原案のあいすさんいわく「きあいボーラー」。暁ガチグマ対面ではテラスをきってきあいボールを転がします。あとからドドゲザンが出てきそうな雰囲気を感じとったときにはテラスを温存し、きあいボールのタイミングをうかがっていました。こちらも流星群の出がらしと組み合わせるとテラスを温存したままガチグマを抜くことがあります。

きあいボールは体感かなり外れるので「ここで当てればたぶん勝ちだな」と確信できる場面にかぎり転がすようにしていました。

10まんボルトはヘイラッシャやアシレーヌ相手に重宝しました。相手のアシレーヌがチョッキだとたまに撃ち負けることもありますがご愛敬です。

砂下で物理受けのカバルドンと組み合わたときには無類の強さを誇ります。

今シーズン爆増していた渦カイリューにもそこそこ強いところが良かったです。

基本的にどの構築に投げても腐らず汎用性抜群のポケモンでした。

選出率1位(94%)

 

ブリジュラス

ブリジュラス @ こだわりメガネ
テラスタイプ: ドラゴン
特性: がんじょう
性格: ひかえめ
165-112-151(4)-194(252)-85-137(252)
りゅうせいぐん / ラスターカノン / 10まんボルト / あくのはどう

今回育てたブリジュラスはあいまるさんの竜テラス眼鏡型です。初手で流星群を押しむりやり数的有利をもぎとります。数的有利さえとってしまえば、後続のカイリューサーフゴーのサイクルで結構なんとかなるという構想です。

またテラスタルを切れば地面技や塩漬けにもある程度強くなるので、思いきってテラスを切ってしまうことも多かったです。

先ほどから話題に出ていますが1発目は言わずもがな2発目3発目の出がらし流星群の火力はすさまじく、後続ポケモンの技圏内にあっさり入れてしまうところがクレイジーでした。

わたしはすこし将棋をたしなむのですが、眼鏡ブリジュラスで大味に殴り合う感じは右四間飛車戦法に似ていると感じました。

選出率4位(45%)

 

エースバーン

エースバーン @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: ほのお
特性: リベロ
性格: いじっぱり
163(60)-184(252)-96(4)-76-97(12)-162(180)
かえんボール / とびひざげり / ダストシュート / とんぼがえり

今回の構築の切り込み隊長にしてエースのウサギさんです。基本的に初手置きし対面操作を行います。耐久こそ頼りないものの、本構築が苦手としているポケモンたち(アシレーヌ・アーマーガア・コノヨザル…)に打点があるのが偉いです。ゴーストテラスやまもる採用のポケモンが頭をよぎるのでひざはほとんど押しませんでした。

シンプルに見えて奥深い性能のポケモンです。構築に慣れるにしたがいこのウサギさんに対する信頼が厚くなっていきました。物理受けカバルドン・特殊受けサーフゴーとあわせて選出し、相手にテラスを切らせてサイクル疲弊させながらエースバーンの技が一貫する盤面を作ることを意識していました。

たくさんシュートをはずしましたが、肝心な場面で決めてくれることも多かったので最後まで信じきることができました。まちがいなく多摩スタンのMVPです。

氷テラバを入れようか最終日まで悩んでいました。

選出率2位(57%)

 

カバルドン

カバルドン @ オボンのみ
テラスタイプ: フェアリー
特性: すなおこし
性格: のんき
215(252)-132-183(228)-88-96(28)-46 *S0
じしん / こおりのキバ / あくび / なまける

頼りになるカバさんです。こだわりサイクルに欠かせない大切なクッション枠です。一見、エースバーンやカイリューと相性が悪そうに見えます。しかしサイクル戦終盤のしんそく砲台と化しているカイリューや上から一発殴るだけの役割が求められているエースバーンにとって、砂ダメはさほど大きな影響はありませんでした。タスキなどの細かい削り残しを砂で解決してくれる頼れるカバさんでした。

こおりのキバとステルスロックは難しい選択でしたが、カイリューガブリアスに対する打点があるとエースバーンの引き先としての安定感が増します。あくびで流すだけではなく、そのまま殴るという選択肢があるのは心強いです。

妖テラスは猛り狂った鉢巻ガブリアスの逆鱗をいなすために必須でした。

選出率5位(39%)

 

サザンドラ

サザンドラ @ たべのこし
テラスタイプ: はがね
特性: ふゆう
性格: おくびょう
193(204)-112-110-152(52)-110-165(252)
あくのはどう / みがわり / わるだくみ / ちょうはつ

グライオンママンボウ入りのサイクルに選出する補完枠のサザンドラです。上からのちょうはつによりグライオンのまもる+みがわりを封じることができるのがえらいです。受け寄りの構築に対してはだいたい投げていました。

ただしサザンドラにこの構築で求められる最も大きな役割は構築単位で重すぎるセグレイブの選出抑制です。テラスをきればセグレイブ側に打点が少ないので投げにくいはず…と踏んでいました。けっきょく我関せずとセグレイブを投げられてしまう場面も多かったのですが、魔除けとして多少は効能があったと信じています。

選出率6位(9%)

 

【基本選出】

(または)/

がっぷり四つに組みあってサイクル戦をしたい時に投げていた選出です。シーズン後半多摩スタンの練度が上がってきた頃から、この選出パターンで多投していました。現環境におけるエースバーンの初手性能は非常に高いのでさまざまな構築を向こうに回して柔軟な戦い方ができました。

 

誰を選出したらいいかよくわからないとき、繊細な読みあいに疲れた時に雑に投げるスタンです。構築に慣れていない序盤はこの選出が多かったです。こだわった高種族値ポケモンの火力で相手を黙らせます。今から思えばレート上げ構築の役割を果たしてくれました。今期もそこそこ多かったヘイラッシャ(ラウドボーン)に打点が多かったので動きやすかったです。対スタン戦は噛み合いになってしまうことも多いので「噛み合わないなら仕方ないよね」くらいのわりきった気持ちで戦ってました。

 

(または

おもに受け寄りの構築に投げていました。エースバーンのとんぼがえりからサザンドラを着地させ、わるだくみを積んでいきます。わたしの対受け構築の練度がびっくりするほど低いので、サザンドラが格テラハピナスによくボコボコにされていました。うまく使ってあげられなくてごめんね。

 

【重いポケモン

〇ドラパルト

初手投げしたエースバーンからの打点がありません。物理か特殊かの見きわめが非常に難しく引き先のカバルドンに流星群を叩き込まれたりと散々でした。

〇セグレイブ

相手のテラスタルを読み間違えてしばしば返り討ちにされました。自分で使うとあまり強いと思えないのですが、わたしに向かって投げられるセグレイブは常に刺さっている型のように感じました(しんそくでこだわった時に霊テラなど)。もちろんこれはひがみです。

 

【結果】

最終648位 R1904

 

【謝辞と雑感】

まずは無事に目標を達成できて安堵しています。

最終日にR1900に乗っていたROMを2つ残せていたので落ち着いて楽しく戦えました。

これから安定して最終3桁に乗せつづけられるよう頑張りたいです。

 

レギュHの序盤に構築相談に乗ってくださり、まるごと影響を受けているこの構築記事の執筆を快くおゆるしくださったあいすさん@IceplantBax)、本当にありがとうございました。あいすさんには初歩からポケモン対戦のイロハを教わりました。

いつもフレ戦に誘ってくれるゆにちゃん(@Uu_u_chan)、ランクマでマッチしてからお互い競いあって励ましあったハルノちゃん(@Haru127bb)にも大きな感謝を。

そして応援してくださった人類の皆さんハッシュタグ#たまらん構築で記事を採り上げた構築記事の執筆者の皆さんに深く御礼申し上げます。

さいごに、学校で会ったら四六時中わたしの構築相談に乗ってくれるふらっとちゃん(@FlatPoke2023)、いつもありがとう。あなたが誘ってくれたランクマという地獄は、こんなに残酷で楽しいところなんだね。